不思議多事争論0001

幽霊は存在するのか?

               
 こんなHPを運営していて、奇妙に思われるかもしれないが、私自身、一般に「心霊現象」と騒がれるものは、信じていないですね。・・・というか信用できない。

 皆さんは、「降霊実験」というモノをご存じだろうか?

 記録上、古くは中世イギリスで盛んに行われ、もっと古い物となると、古代シャーマニズム・・ということになります。

 「なにか?」というと、霊媒といわれる人が、冥界から故人を召喚、その体に乗り移らせ、その口を借りて、現世の人間と対話するものである。神、鬼、精霊、宇宙外物質の場合もあるらしい。有名な例で述べると青森県下北半島恐山の「イタコ」であろう。

 実際、古代では、その手の故人に「我が国の政治はどうすれば・・・」や、「雨を降らせてくださいな♪」とか「1999年、人類は滅亡するのか?!」等を質問していたらしい。これも有名処で述べると、邪馬台国の卑弥呼なんか、うってつけである。

 最近、妙な心霊番組を見た。その手の番組は欠かさず見ているのであるが、それは某有名時代映画俳優が、自分の演じた歴史上の武将を、降霊実験により霊媒に降ろし、対話するというものだった・・・・・。
 俳優は、問いかける。「○○様ですか。」
 霊(霊媒)は答える。「いかにも、○○だ。」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 ナンセンスである。なんで現代語で喋ってんねん。Σ( ̄□ ̄|||;)
 そのほか、別の番組でノストラダムスの降霊実験を行っていたが、やはり「日本語」を流暢(?)に喋っていた。

 ・・・・・・んな、あほなっ。

 このような有様では幽霊の国民的認識が「胡散臭い」モノになってしまっても仕方がない。このままでは我々の様に草場の陰で「幽霊探し」の努力をしている者が何ともかわいそうである・・・。変人としか思われない。(泣)

 ・・・・・今、ここで述べる事は私の現段階の研究結果で、真実とはほど遠いかもしれない。しかし、「興味あるなぁ♪」と思って頂ける方は御覧あれ♪

・・・・・・残念ながら、人間が死んだ後、「うらめしや〜」と、俗に言う「人格を持った幽霊」にはならない。これは確かである。私は10年くらい怪奇話を収集しているが、「死んだ恋人と今でも仲良く暮らしています♪」と言う話は未だ聞いたことがない。生前心霊研究を行っていた有名人も全然姿を現してはくれないではないか。
 倒産した百貨店Sの副社長の先祖もなんで現れて子孫を助けない?小柳○○子の父親はなんでケ○ヤ君との結婚を止めなかったのだろうか?(笑)

 ・・・・・・・と枚挙に暇がないが、たぶん「幽霊」になるにはそれなりの「理由」が必要なのではないか?
 職場や学校で好きな異性を後ろから見つめていると、そいつが振り返った!!ということ、なかったですか?
 大事な商談やテストの前、「ああ・・失敗するかも・・」と考えていたら、その通り失敗してしまったこと、ないですか?
 上司や友達なんかで「あいつ・・・怪我すればいいのに・・」って考えたら、しばらくして入院・・・ってなこと無かったですか?

 例えば、「彼氏を寝取られて失意のあまり自殺した」人のケースをあげてみよう。

 彼女は、苦しんでいた。苦しい時は誰だって解放されたい。この場合、苦しみから解放されるには、彼氏を取り返すしかないのだが、それは出来そうにない。でも苦しい。ほかに苦しみから解放される方法は・・・・死ぬ事である。(と彼女は考えたとしよう。)
 まぁ、そして彼女は死んだ訳だ。この場合「強烈な恨み」が残りますね。矛先は「寝取った女」と「寝取られた彼」。この「恨み」が思念=「魂の残りカス」となってこの世に残ったモノが、幽霊だと思います。

 具体的には先に述べた「人間のそれ」と同じものだと思います。念は意志を持たないので、はっきりとした形も人格もない、と私は考えます。

 人間の怒りも、時が経てば次第に薄れていくものです。それと同じように、幽霊の念も次第に薄まり、消えて行くのかもしれません。

 ただ、恐怖心にかられてか、「それ」を見てしまう人がいることも事実です。私も金縛りとか、幽霊らしきモノは見たことがあります。
 こういう人は、極度の疲労、恐怖心や罪悪感にかられて、感覚神経が敏感になり、そういったモノと波長を合わせてしまうんだと思います。
 実際、見えているのか定かでは有りませんが、「それ」を視界に捕らえて、脳でイメージ化していると私は思います。
 人間は、暗闇や、自分一人しかいないとき、じめじめした汚い所、日の当たらない寒い所などに「理由は分からないが、いい知れない恐怖や嫌悪感」を感じます。そういったところで幽霊の目撃が多いのも事実で、その理由は上記のものと考えられます。

 ・・・・・・・ゆえに、幽霊は昼も夜も関係なく現れます。おそらくどこにでも存在します。故人の念とは限りません。生きている人にも思念があります。お経も効果が有りません。会話や交渉もできません。霊能者も祓う事が出来ないかもしれない。
 しかし、こういったモノを排除する方法はいくらでもあると思います。暗いところには明かりをつける。ジメジメした汚い所は掃除する。(または近づかない。)一人で怖い時は、恋人や友人に電話する・・・等、環境を変えてしまえばいいのです。

 火を灯したり、塩を蒔くのもいいんじゃないですか?こういった意味では、風水、陰陽道も効果アリです。
 ・・・・・・幽霊は、生きている人間より「強い」ことは決してありえません。要は我々の「気の持ち様」だと、私は考えます。

・・・・・・・と、いうものですが、楽しんで頂けましたか?
・・・・・・・まあ、しかし、「残りカス」と侮ること勿れ。「残りカス」と同じような不幸を背負わされる報告例も多々ありますので・・・・・。