身の回りの怪談0011

怪音



我が家で起きる怪現象で子供達も色々不思議な音を聞いたりしています。

その中の一つの話です。

二男が9歳の頃だったと思います。

ある日、風邪で微熱があったので子供部屋で休ませていました。

 子供の様子を見やすいよう二段ベッドの下の段に寝かせ、

 二男が私をいつ呼んでも聞こえるように部屋のドアは開けたままにしていました。

 私は子供部屋から廊下に続くリビングに居ました。

 突然、二男の「ふぇぇ〜〜ん」と、か細い泣き声がしたので

私は驚いてすぐに子供部屋へ・・・・・・

子供部屋へ入ると二男は布団の中で横になったまま泣いていました。

 どうしたのかと聞いてみると・・・・・・


「上のベットで誰か字書いてるぅぅ・・。」

・・・・・・・・・・・・・・・。

「しっかり書くような感じやったぁ・・・。」


二男は涙を拭きながらそう言いました。


自分が寝ている上のベッドで

突然、紙に字を書くような音がしてきたらしいのです。

それは暫く何かを書いていたそうです。

二男はその音を聞きながら段々怖くなってきました。

でも、逃げ出す事が出来ず、泣いてしまったらしいのです。

夢でも見たのかとも思いましたが、

寝つけないで起きていたので夢を見た訳ではないと、二男はいいます。