身の回りの怪談0017

足音 

 
 深夜に寝室でビデオ観賞をしていた時に起こった話です。

 子供達が寝静まった頃、主人と「仄暗い水の底から」を観ていました。

 見初めてどのくらいか時間が過ぎた頃、

 廊下の向こうにから、こっちに向かって来る足音がしました。

 リビングを越え、廊下の向こうには子供部屋があります。

 足音から、私達は、当時4歳の娘が来たのだと思いました。

 トットットットッと歩いて来るのがいつも聞いている娘の歩き方だったからです。

 私達は集中して観たかったので邪魔が入ったと思い、「止めよう!」と、ビデオを一次停止しました。

 すぐ、娘が寝室に入って来ると思ったのですが、入って来る様子が無いので、

 二人で首を傾げ寝室の扉を開けてみた。

 ・・・・・・・・。 
 
 「あれっ??誰も居てない。」
 
 二人で又、首を傾げながら、私はすぐに子供部屋まで見に行きました。

 娘は2段ベッドの上の段で二男とぐっすり眠っていました。

 足音が聞こえてから私がドアを開けるまでの間に、

 娘が子供部屋に戻り、二段ベッドの上に昇る時間は無かったので、娘ではないと、すぐ分かりました。

 しかし、確かに私達は聞きました。

 こっちに向かって歩いてくる小さな子供の足音を。
 
 なんだか、観ているビデオの内容的に不気味に感じたのでした。