身の回りの怪談0018
携帯電話
不注意で携帯電話が水に浸かってしまい壊れてしまった。仕方なく買い換える事にした。 壊れた携帯電話は、まだ少し使える機能などもあって、アラームなんかは全然使えた。 だから、子供にあげることにした。 当時携帯電話を未だ持っていなかった子供達は喜んでいじっていた。 それから二、三日してから不思議な事が起こった。 私は眠る時、携帯電話を枕元に置くようにしている。 夜、もう寝静まった頃、布団の中でぼんやりしていると、何か機械音がしてきた。 プーーーーーーーーンといった感じの音だった。 私は布団の中でその音を聞くとも無しに聞いていた。 (冷蔵庫の音かなぁ・・・?) 暫く何の音だろう?と考えいると、段々音が大きくなっていく事に気付いた。 プゥウーーーーーーーーーー ブウーーーーーーーーーーー (・・・・・何?) すると、突然、子供達の 「・・・・クック・・ケラケラッ」といったような感じの笑い声が微かに聞こえてきた。 ・・・枕元から聞こえたような気がした。 私は咄嗟に枕を除けて携帯を取ろうとした。 除けると同時に(違う!)と思った。 子ども達の笑い声が聞こえた瞬間、壊れたと思って子供に渡した携帯電話が実はまだ使えて、 そこから私の新しい携帯電話に悪戯で電話をかけてきたのだと思ってしまったのだが・・・・ そんな事したとしても、声なんて聞こえる訳がない。 ・・・・何だったのだろうか? 突然ラジオのスイッチが入ったような・・・・。 一瞬だったけど、笑い声は、はっきりと聞こえた。 |