身の回りの怪談0019
ずっといた?
中学3年の長男が夏休みの間に扁桃腺の手術を受ける事になり、長男の世話の為、私が家を留守にしがちなので、下の子達の食事など気になった私の母が手術の日から手伝いに来てくれた。 その日、母は我が家に泊まる事になった。 こんな機会でもない限り泊まりに来る事はないので、二男も長女も喜んでいた。 子供達は母にゲームやテレビの話、学校であった事、色々話しているようだった。 ついでに我が家で起きる怪奇現象の話も。 母は「なぁ、あんたぁ、ここお化け出るん?」 少し不安気に私に聞いてきた。 「最近はましやけど・・・。」と言う私に母は怪訝な顔をしていた。 翌朝になり、「なんか昨夜 寝るの気持ち悪かったわぁぁ・・・。」と母。 結局翌日も泊まる事になり、2日間泊まったが、母が何か怪現象に遭うことはなかった。 長男の術後の状態も良好で、母も自宅に帰る事になった。 それから10日程して長男も無事退院した。 退院してから一月程経ったある日、母から電話がかかってきた。 ・・・「あんた、あんたとこお化け出るゆうてたやろ?」 「甥っ子(私の従兄弟)がなぁ、あんたとこから連れて帰って来てるゆうねん。」 「・・・髪の長い細い女のこやてぇ・・・。」 私の従兄弟が、見える人で、その髪が長い細身の女が母について来たと・・・。 母に、「私の住む場所」と「母」と、両方をお払いした方がいいと言ったらしい。 学校から帰って来た長男にこの話をしてみると・・・ 「・・それ知ってる。前に見たことある。」 長男は、その髪の長い細い女について覚えがあるらしい。 ・・・・・私はそんな話は初めて聞きいた。 長男はその女の目撃時、私に話たそうだが、相手にもせず「気のせいだ」と私は言ったらしい。 当時の様子を聞いてみると2年以上も前の話だった。 母がお持ち帰りしたのはつい最近なのに・・・じゃ、その女はずっと居たのか・・・・? その女を子供部屋で見たらしいが、それは一瞬の事だったと言う。 その日の夕食の後、長男が電気の消えている子供部屋の前の廊下を通った時、突然キィィィーーン!と激しい耳鳴りがした。とっさに耳鳴りのする方を見た。 扉の開いていた子供部屋・・・・暗闇の中・・・・2段ベッドの足元の横に 髪は長く白いワンピースのような服を来た女がうつむいて立っていた。 一瞬の事ですぐにそれは消えて無くなっていたと言う。 すぐに、私に言いに来たらしいのだが、相手にされなかったと・・・・・・。(^^ゞ 足元は見ていないのではっきり分からないけれど、浮いていたのか、背が高い感じだったと言いう。 女が立っていたベッドの足元には、服や帽子を掛けておくポールハンガーが置いてある。 女はその前に立っていたらしくポールのてっぺんが幾らか見えていたらしい。 私はそのポールの高さを計ってみた。 大体165センチくらいの高さで、私はポールの前に立って長男に見せてみました。 「・・・・・・・・ん~?お母さんくらいかぁ・・・。」 私の身長と同じ位の高さとなると背が高いどころか低めだ。 2年前の長男の身長とだと今と比べて10センチ以上も小さかった。 そのた為、女の背が高く感じたのかもしれない。 |