身の回りの怪談0023

 現在の子供部屋で


このマンションに引っ越して来てから不思議な出来事が色々とあります。

 引っ越して間もない頃、それは頻繁でした。

その中の一つを思い出したので、お話します。

現在子供部屋になっている部屋は以前は誰も使っていない部屋でした。

6畳の和室の部屋でソファと小さなテーブル等が置いてありました。

 隣接する隣の部屋が私達の寝室でした。(今は箪笥等を置いている部屋です。)
 
ある日の夜・・・電気を消して布団の中で主人と会話していたのです。

会話の内容はよく覚えていないのですが・・・

会話をしている途中、突然、隣の部屋とを仕切るドアが

コン!コン!

ノックされたのです。

誰も居るはずのない部屋からノックされ、

私は思わず悲鳴をあげ主人に飛びつきました。

主人を見るとなんだか笑っているようにみえたので、

「・・・・今の何?!あんたが足で蹴ったん?」

主人は寝ていた場所がドア側だったので、足を伸ばして私を驚かすために

蹴ったのかと思ったのです。

そして、悲鳴をあげ驚いている私がおかしくて笑っているのかと・・・。

主人は否定し、ドアに足を伸ばして見せましたが、全然、ドアまで届きませんでした。


私はそれでも内心、悪戯したのではないか?と少し疑っていたのですが・・・

それから暫くして、同じように、布団に入って暫くした頃に、

以前と同じように仕切りのドアをノックされたのです。

「またや!」

二人で布団から飛び出て、構えました。

「開けてみよ!」

私は正体を確かめたくて思い切ってドアを開けて見ました。

でも、そこは何もないただの暗闇でした。

部屋に入り窓を確かめて見ました。

窓の鍵はしまっていました。

その当時、その空き部屋には、タッチライトを置いてあったんですが、

それが何故か、時々点いているのがリビングからガラス越しに見えるのです。

今もそのタッチライトはあります。

現在のは別の部屋に置いてあるのですが、勝手に点く事はなくなりました。