調査No.012

九州・旧犬鳴トンネル   

 日本三大心霊スポットに数えられる「旧・犬鳴トンネル」・・・・・人里離れた山合いにあるこのトンネルは、人が生きたまま焼かれたり、凄惨なレイプ事件、暴走族によるリンチ事件・・などなど、人間の闇の部分が露呈する事件が多発した場所でもある。
 トンネルに巣喰う怨念が人間をそうさせるのか・・はたまた人間の惨めな悪行が霊魂を呼び寄せるのか・・・。
 悪循環により、トンネルでは不気味な空気の淀みが渦巻いている。

 前回、恐怖怪談集の18話で職場の同僚「A氏」から聞いた、「九州の犬鳴山」の話を掲載した。A氏自身、「旧犬鳴トンネル」付近で多くの怪奇現象に遭遇しているのだが、この度、果敢にも出張取材を決行してくれた。
 以下はA氏が取材してきてくれた、紛れも無いドキュメントである。

 まず、我々「心霊屋.com」の取材班は、関西地区のを拠点とする心霊ホームページである。

 実際の取材はA氏にって慣行されたので、私、黒犬の注釈と共に、A氏の一言をプラスして、掲載する。


左の写真は福岡から、飯塚方面へ行く県道27号線を走り犬鳴き峠に行く途中である。A氏自身が、この犬鳴峠で数々の奇怪な体験をしているので、今回の調査もかなり期待ができそうだ。

A氏:「この赤い丸印の辺りに犬鳴トンネルがあるんですよ。」
この写真は「新犬鳴トンネル」である。このトンネルでも怪奇現象が起こるらしい。何でも、トンネル中ほどに作成意図のわからない横道が存在するらしいのだ。

A氏:左側へ行けば新トンネル、右側の逸れ道をひたすら進めば、旧犬鳴トンネルです。
 


 右に逸れた山道をひたすら進む。途中、離合困難な道路をひた走るので、スリルは満点だ。
途中、侵入者を拒む金網が、あったのだが、鍵は外され、扉が開け放たれていたという。

 A氏:いまはブロックを積んで入り口、出口をふさいでいますが、私がよく行っていた当時は50p位の土嚢が積んで車止めがしてあっただけでした。
トンネル上部。鬱蒼と茂った木々は。日の光を遮り、昼なお薄暗い。

 霊が溜まりやすい条件の一つに、「風通しが悪い」というものがある。
 この場所など、うってつけなのだろう。

 陰惨な事件や、残留思念など、時と共に風化していくものであるが、ここでは、淀んだ空気が渦巻き、吹き溜まりになっているようだ。