調査No.014 赤い橋

 
お宮の先の道無き道を進むと、少し景色が開けた。
と、突如、問題の「赤い橋」が姿を現した。

 どうやら、阪奈道路を走行中は、この橋は「赤い色」 に見えていないようだ。かと言って、この場所以外からは、この橋は見れそうにない。
 このポイントに来たものだけが、「赤い橋」の全貌を目にすることが出来るようだ。

 スピードを楽しむ若者を中心とする「走り屋」が、誤って転落する場所・・・・左の写真で見るより、相当な高さである。落ちれば命は無い。

 
 通常は目にすることのないこの橋の赤色は事故者の血肉の赤を示唆しているのであろうか。

 もう、何十年も前から、幽霊が目撃されているこのスポットは、橋から転落した者の迷える魂なのだろうか。

 実際、この現場には、今なお車のホイールが無造作に転がっていた。

 いずれにしろ、この土地がたくさんの血を吸っている事は間違いないようだ。
 
 何十年も前から、地元の若者たちの間では、この付近での幽霊の目撃談が絶えない。

 に、しても、阪奈道路では他にも危険な場所が多くあるにもかかわらず、何故かこの場所で転落することが多かったという。

 霊場・生駒山のなせる業なのか、はたまた、この場所で先に死んだ者が呼び寄せているのか、それは定かでない。

 余談だが、昔からこの地は水神を祭っていて、河童などの物の怪の目撃もあったという。

 霊山を切り開き道を作ったことによる因果なのか、それとも、荒れた水の神の宮が作用しているのか原因は不明であるが、数々の取材を行ってきた我々でも、夜には足を踏み入れたくないと、心底そう思った場所であった。 (終)