調査No.001

「黒鳥山公園

  大阪の南・和歌山にほど近い場所にある「黒鳥山公園」。春には桜の名所として、花見客で賑わうという。
しかし、自衛隊駐屯地が隣接するこの場所は、第2次世界大戦の戦没者を弔う巨大な慰霊碑が建つ、厳かな
場所という顔も併せ持っている。慰霊碑は、2次対戦中使用された高射砲台跡と思われる場所に建てられ、
奥に見える2枚の鉄扉の中には、戦没者達の遺品が納められているという・・・・。

 取材決行の日はそれは寒かった。凍てつく風の中、我々は公園に向かった。
 地図にもちゃんと載っているので、迷う事無くたどり着くことができた。アクセス自体は非常に簡単な部類である。
 
 この公園の由来について説明しよう。自衛隊駐屯地から程近いこの場所は、第二次世界対戦中、高射砲が設置されていた場所だ。今でこそ、桜の名所として多くの花見客で賑わう場所となっているが、昔の惨事の名残として、大きな慰霊碑が建てられている。慰霊碑の側には戦没者の遺品が納められている場所もあるという。
 ゆえに、この近辺では、当然幽霊の目撃談が多い。そこで我々は、幽霊の実態を調査すべく黒鳥山公園へ向かった。
 ・・・・到着は夜の11:00。早速公園入口に近づいてみる。昼間の華やかな様相とは一変して、何とも言えない近づきがたい雰囲気に固唾を飲んだ。
 公園駐車場に車を止める。と駐車場のすぐ前にいきなり鬱蒼と々の生い茂った建物が・・・
 
 公園はとても広い。しかし幽霊の目撃談が集中する場所は限られている。・・・そう、例の慰霊碑周辺だ。我々は早速慰霊碑に向かう。
 慰霊碑は綺麗に整備された高台の上にある。近づくにつれ、我々の背中に緊張が走る。慰霊碑に続く、長く暗い階段を一歩一歩踏みしめて上る。
 懐中電灯の光が、突如現れた大きな慰霊碑を照らし出す。敷地もかなりのものだ。