調査No.010

三 段 壁    

 
 南紀白浜、千畳敷の南海岸にそそり立つ高さ50Mの断崖絶壁。そのダイナミックさは東尋坊のそれを凌駕している感がある。
 ここも日本最強スポットの一つと数えられ、自殺の名所とされている。


 今回は、少し遠出になった。天気もすこぶる良く、心も躍動感に満ちている。三段壁は、「熊本の赤橋」、「福井の東尋坊」などに並ぶ、最強スポットの一つだ。

 浜沿いの公園には、自殺防止の為の管理小屋がある(三段壁に泊まりこむ時給の良いバイトで、自殺者がでないよう、監視するものだという。しばしば幽霊に遭遇するという噂)また、すぐ下の岸壁には自殺者の遺体があがるという噂がある。
 
 
三段壁には、お土産屋などでにぎわっており、公園の中心あたりに「三段壁洞窟」がある。

 地上から地下36mの洞窟へは高速エレベーターで降下する。

 熊野水軍の船隠し場になっていた、大弁才天の祭られている神秘的な洞窟である。ここでは、三段壁に激しくぶつかる波を間近で見ることができる。

三段壁洞窟の弁財天は他のそれとは大きく違い、阿修羅のように腕がたくさんある。民間信仰のにおいがする。
そして、当時のまま残されているであろう、鎧兜や鉾など。古い霊がいそうである。

 三段壁公園は、開放された名勝公園になっているが、公園遊歩道の電話ボックスには、「いのちの電話」と書かれた、自殺者を止める看板が。

 内部に十円玉があり、おもいたったらすぐに電話がかけられるようになっていると聞いたが、見あたらなかった。
・・・・誰かがもう使用した後なのか・・・。

 ここでも東尋坊と同じように、幽霊の目撃談が存在している。

 奥へ進む。波の浸食により、270万年かけて作られた高さ50Mの断崖絶壁には・・・・柵がまったくない。(苦笑)

 切り立った崖のすぐそばには、やはり自殺防止を食い止める看板(ついたて)が。

 ここまでの様相では、看板や電話ボックス以外は、名勝公園としての顔が強いイメージもあったが、さらに奥に入って、奇妙なものを見つける。