調査011

源 氏 の 滝

 地元でも、そこから少し離れた地域でも、この「心霊スポット」を知らない若者はいない程有名なこの源氏の滝は、古くは修験者が身を清めるために立ち寄った場所でもある。以前、ここには開元寺というお寺があり、それが転じて「源氏の滝」となったようだ。滝壷の傍には不動明王の像や石碑があり、修験者が訪れなくなって久しい現在では、とりのこされた不気味でなおかつ寂しげな雰囲気を醸しだしている。

 昔は整備が行き届いてなく、おどろおどろしい雰囲気をかもし出していた源氏の滝も、今は綺麗に整備され、「修験の名所」というよりは、「町民の憩いの場」的な雰囲気が漂っている。

 左の写真は源氏の滝の入口で、その付近には、普通に綺麗な家も建っている。

 整備前は滝の近くまで車で乗り入れ出来たのだが、現在は杭によって通行止めされており、徒歩での散策、もしくは二輪車の乗り入れしかできない。

 
 我々が現地に到着したのは、昼下がりの4時すぎであったが、なんとも風光明媚な感じがする。心霊スポットである事を忘れてしまいがちだ。

 ちなみにこの滝付近に駐車場はない。(滝の上の方に迂回して出るとあるらしいのだが・・・・。)

 車を適当に止め、右写真の左にある杭のところからまっすぐの道のりを散策する。半キロほど歩いた先に、滝は存在する。
 滝までまっすぐ続く散策ルートに添うように川が流れている。源氏の滝から流れ出る滝水だ。筆者は夏にも来たことがあるが、この滝水はひんやりと冷たく、そのおかげで真夏でもこのあたりはとても涼しい。
 滝壷までまだかなりの距離があるのに、なぜか鳥居が多い。
向こう側の赤い鳥居の奥には、お稲荷さんがある。