調査No.011 源氏の滝

 滝に向かう遊歩道の右側が、前ページの川であり、左側がこの鬱蒼と茂った竹やぶであある。夏の夜中訪れると、この竹やぶの中から、気配がする。何かの小動物であろうか?・・・・それとも!?・・・・・
 遊歩道の中腹辺りに休憩所がある。小川のせせらぎが一望でき、昼間に来れば、かなりのどかな感じが伺える。

 ここで、源氏の滝へ向かう道は二股に分かれる。
「このまま遊歩道を歩いて行くコース」と、「正法山宜●院」という神社?の方へ進んで階段を上り、滝へ向かうコースだ。
 
 遊歩道を進んで行くと、この滝のもう一つのメインである「夜鳴き石」に出会う。

 さる昔、この里に美しい姫とかわいらしい少年が住んでいた。二人は盗賊にさらわれ、その時のショックで少年が死に、怒りに震えた姫が盗賊の頭を刺し殺したという。刺し殺した盗賊の頭は実は生き別れになった母親で、それを悔い、姫はこの源氏の滝で身投げしたのだという。

 それから、この石が夜になると、源氏姫の哀しみを背負い、泣くという・・・・。

 そのほか、左画像の由緒書によると、「このあたりでは、夜になると泣く石が多い」そうである・・・・。
 もうひとつのルートは、神社?の鳥居をくぐり、階段を上り、また降りていくルートだ。

 こちらのルートは、遊歩道と違い、昼間でも薄暗い。

 先へ進む。
 我々がこの階段にさしかかった時には、もう日が暮れかけていた。みるみるうちに、あたりが暗くなっていく。

 源氏の滝には、数回取材に来ているが、以前、深夜に息子とこの階段をを上っている時に、なんと息子が霊体験にあった。

「階段を上っている途中、肩をトントンと叩かれた」のだという。

 夜、この階段を上っていると、霊感がない人でも、かなりの怖さを味わえる。